アメリカにある建造物の火災時に起きたフラッシュオーバーです。
天井に火が到達した瞬間に部屋全体に火が回り、火災が大きくなりました。
【フラッシュオーバー】
フラッシュオーバーとは、室内の局所的な火災が、数秒～数十秒のごく短時間に、部屋全体に拡大する現象の総称です。
火災の熱により室内の温度が急激に上昇し、ある一定の温度（500℃～600℃）に達したときに、室内にある可燃物（壁や床、家具など）が発火し、急激な延焼拡大が引き起こされます。
フラッシュオーバーが発生する条件は、以下のとおりです。
* 可燃物が十分にあること
* 火災の熱が十分に伝わること
* 酸素が十分にあること
フラッシュオーバーが発生すると、室内は瞬時に炎に包まれ、酸欠状態となるため、人命や建物への被害が拡大する恐れがあります。
フラッシュオーバーを防ぐためには、以下の対策が有効です。
* 可燃物を減らす
* 火災の熱が伝わらない構造にする
* 酸素を遮断する
また、フラッシュオーバーが発生した場合は、以下の対処が必要です。
* すぐに避難する
* 消火活動を行う場合は、酸欠状態に注意する
フラッシュオーバーは、火災の際に起こる最も危険な現象のひとつです。火災の予防や、万が一の際に備えた対策をしておきましょう。
具体的な事例としては、以下のようなものが挙げられます。
* 密閉された空間で火災が発生した場合
* 可燃性の高い材料が大量に使用されている建物で火災が発生した場合
* 火災の初期消火が遅れた場合
フラッシュオーバーの発生を防ぐためには、これらの事例に注意し、適切な対策を講じることが重要です。
