アメリカ、アラバマ州で生まれた非常に珍しい「完全先天性無音症」の赤ちゃんです。
この赤ちゃんのような症状は世界中で約37人しかいないようです。
【完全先天性無音症】
完全先天性無音症とは、生まれつき声帯や発声機能に異常があり、声を出すことがまったくできない状態のことです。
完全先天性無音症の原因は、主に以下の2つが挙げられます。
* **喉頭の構造異常:** 喉頭は、声帯を含む音声を出すための器官です。喉頭の構造に異常があると、声帯を正常に動かすことができず、声を出すことができなくなります。
* **神経系の異常:** 声帯を動かす神経に異常があると、声帯を正常に動かすことができず、声を出すことができなくなります。
完全先天性無音症は、非常にまれな疾患です。
日本では、10万人に1人程度の割合でみられるとされています。
完全先天性無音症の症状は、以下のとおりです。
* 生まれつき声が出ない
* 咳やくしゃみなどの音が出ない
* 鼻から息が出る
* 発語や言語の発達が遅れる
完全先天性無音症の診断は、主に以下の方法で行われます。
* 問診
* 身体検査
* 喉頭ファイバースコープ検査
* 聴力検査
完全先天性無音症の治療法は、原因によって異なります。
* **喉頭の構造異常:** 喉頭の構造異常が軽度の場合は、発声訓練や手術で改善が期待できます。
* **神経系の異常:** 神経系の異常が重度の場合は、声帯を動かすための人工神経を移植する手術が行われることもあります。
完全先天性無音症の患者は、音声言語療法や手話など、コミュニケーション方法を学ぶことが重要です。
また、心理的なサポートも必要となる場合があります。
完全先天性無音症の患者は、社会生活においてさまざまな困難に直面することがあります。
しかし、適切な支援を受けることで、充実した生活を送ることができます。