致死性家族性不眠症（ししせいかぞくせいふみんしょう、Fatal familial insomnia、FFI）とは、家族性のプリオン病の一種であり、遺伝的に伝えられる極めてまれな疾患です。
症状は、不眠、認知機能の低下、幻覚、動揺、失調などであり、患者は最終的には全く眠れなくなり、数か月から数年で死亡してしまうとされています。
FFIは、プリオンタンパク質が異常に折りたたまれることで発生する疾患で、中枢神経系に影響を及ぼします。
現在のところ、この病気に対する完全な治療法は存在せず、患者の症状を和らげるための対症療法が中心となっています。
FFIは極めてまれな疾患であり、全世界で報告された症例数は100例未満とされています。
