この時代の暗殺の瞬間が残っているなんて、凄く貴重ですよね。
アレクサンダル王とは、かつて存在したユーゴスラビアの国王であり、1934年から1945年にかけて在位していました。
彼は第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに協力する勢力に対するレジスタンス活動を支援するなど、抵抗運動を行っていました。
しかし、1941年に枢軸国の侵攻を受け、ユーゴスラビアは崩壊し、アレクサンダル王はドイツ軍に捕らえられ、ブレスト・リトフスク条約に基づき、ドイツ軍の占領下で保護されることとなりました。
1941年10月9日、アレクサンダル王は、ドイツ軍の協力者とされるクロアチア人の極右団体「ウスタシャ」のメンバーによって、フランス・リヨンにて暗殺されました。
彼の暗殺によって、ユーゴスラビアにおけるレジスタンス活動は一層激化し、後に連合国側に加わることとなるユーゴスラビアのパルチザン運動が誕生するきっかけとなりました。