1973年製作「日映科学映画製作所」で、企画「日本原子力研究所」で作成した動画です。
放射線と放射能を正しく理解し、如何に活用されているかを映像化した作品です。
【放射線と放射能】
放射線とは、原子核や原子内部の電子が放出される際に発生する電磁波や粒子線のことを指します。
放射線は、電磁波の一種であるγ線、α粒子、β粒子などがあります。
放射線は、放射線源から遠ざかるにつれて弱まりますが、一定量以上の被曝（ひばく）により、生物に悪影響を与えることが知られています。
放射能とは、原子核が不安定な状態である放射性同位体が放射線を放出する性質のことを指します。
放射性同位体は、自然界に存在するものや、人工的に作られたものがあります。
放射性同位体は、放射線を放出することで崩壊し、別の元素に変わります。
この過程は、半減期と呼ばれる一定期間で半分に減少する性質を持ちます。
放射能は、高エネルギーの放射線を放出することで、人体に対して悪影響を与えることがあります。
被曝によって、体内の細胞や遺伝子に損傷を与え、放射線障害やがんなどの疾患を引き起こす可能性があります。
また、放射能による汚染が生態系に与える影響も深刻な問題となっています。
放射線や放射能に関する研究や安全対策が進められています。
