極めて高い技術を持っていた井波の大工が、18世紀の中頃に焼失した寺の本堂を建て直した時、京都から派遣された御用彫刻師に彫刻の技術を伝えられたのが始まりとされています。
初期の頃は大工と彫刻を兼業し、寺院彫刻が仕事の大半を占めていました。明治時代になると彫刻を専業とするようになり、住宅欄間等の一般向けの製品が考え出されました。
【井波彫刻】
井波彫刻は、日本の富山県井波町で生まれた伝統工芸品で、木を削って細かい格子状の彫刻を施したものです。
主に漆器や蒔絵の表面に施され、繊細なデザインと高い技術力が求められます。
井波彫刻の歴史は、江戸時代に遡ります。
当時、井波は漆器の生産地として栄えており、そこで使用する木を加工する技術が生まれました。
その後、明治時代には技術が進化し、繊細な彫刻技術が確立されました。
現代の井波彫刻は、古典的なデザインから現代的なものまで、幅広いスタイルがあります。
また、最近では、井波彫刻を取り入れたアクセサリーや小物類も人気を集めています。